ソウルの散策コース
北村韓屋村(プッチョンハノッマウル)

- 韓国の伝統家屋が見られる散策に人気のエリア
- 景福宮や昌徳宮などの人気観光地へも徒歩圏内!
- 個性的なショップ、アート、おしゃれなカフェも多い



北村韓屋村
伝統家屋「韓屋」はとてもフォトジェニック!人気の北村散策へ
ソウルで人気の高い散策コースといえば北村(プクチョン)。懐かしい風景が好きな散策者にオススメのエリアです。北村は朝鮮王朝時代(1392~1910)にできた貴族階級の居住地で、韓屋(ハンオク)と呼ばれる韓国の伝統家屋が残っています。曲がりくねる迷路のような路地に瓦屋根の懐かしい韓屋が並び、その隙間に小さな博物館やアトリエ、カフェを発見することができます。北村という地名は清渓川(チョンゲチョン)と鍾路(チョンノ)の北にあるためにつけられたそうです。当時の王族や両班(ヤンバン)が住んだ王朝時代の面影を残すエリアを散策してみませんか?
北村韓屋村
景福宮や昌徳宮も徒歩圏内!周辺観光にも便利な散策エリア
北村へは地下鉄3号線安国駅から徒歩5分でアクセスできます。坂の上の高台からソウルを眺めると、瓦屋根の美しい韓屋が並んでいるのが見えます(韓屋には瓦屋根と藁葺き屋根の家があります)。王朝時代の王宮だった景福宮(キョンボックン)と昌徳宮(チャンドックン)に囲まれていますので、合わせて観光するのもオススメ。高台の正面には南山、右には景福宮が眺められ、北村から東へ10分ほど進めば昌徳宮にアクセスすることができます。また周辺には散策や買い物で人気の仁寺洞(インサドン)、世界遺産宗廟(チョンミョ)もあり、半日で周ることができる観光に便利なエリアです。
北村韓屋村
フォトジェニックな「北村8景」とカフェ・ショップ散策
今は、なかなか見ることができない韓国伝統の屋敷が並ぶこの村には「北村8景」があり、フォトジェニックな写真が撮れるスポットとして大変人気があります。昔からの伝統的なものから、個性豊かな現代的な韓服(ハンボク) ショップやインテリアショップ、カフェもたくさんあり、歴史と現代が共存して、ソウルの魅力をたっぷり体験することができます。個性的なショップ、アート、おしゃれなカフェを目指すなら、地下鉄3号線の安国(アングッ)駅の北側にある斎洞(チェドン)、桂洞(ケドン)、嘉会洞(カフェドン)などを散策してみましょう。
北村韓屋村
とってもエコで健康的!韓屋の魅力
伝統的な韓屋の魅力の一つは韓国固有の暖房システムであるオンドルがあること。オンドルとは床下で火を焚いてその熱で部屋全体を暖めるシステムで、冬の寒さが厳しい韓国にとってなくてはならない設備でした。床下が暖かいオンドル文化の影響で、現在でも多くの韓国人はベッドではなく床に布団を敷いて寝たり、床に座って食事をしたりしています。そのようなライフスタイルは日本人にも通じるものがありますね。韓屋のもう一つの魅力は環境に優しいこと。韓屋を構成する木や土、石、紙は科学的な加工過程を経ずに建築材料として使われます。土は壁となり、木材は柱や垂木、床材などに利用され、紙は扉や窓に使われます。家を構成する全ての素材は自然のものであるため、室内は通気性に優れ、現代病であるアトピー性皮膚炎の治療にも効くといわれています。環境に優しい韓屋は人間に健康をもたらす素晴らしい住居スタイルといえます。
実は新しい?北村にある伝統家屋
古くからあると思われている北村の韓屋ですが、実際には20世紀に伝統の製法を利用して作られたものが多いようです。1930年代、ソウルの行政区が拡大したことで住宅建設会社が韓屋を多く建設しました。そのため、建てられた年代は新しいものでありながら、朝鮮王朝時代の記憶を残した魅力的な街並みが出来上がりました。自然素材を使った伝統的な韓屋としての性質と現代住宅の快適さを併せ持った韓屋は、今では新しい都市住宅として多くの韓国人が暮らしています。
北村韓屋村の地図