ソウル郊外の体験
ウォーキングフェスタin百済2017(大会当日)

- 日本とも関わりの深い百済の都へ
- 紅葉に染まるロマンチックな道を散策
- 幻想的な提灯の光
- 山寺での幻想的な音楽会

古に思いを馳せながら、紅葉に染るロマンチックな道を歩く
→前夜祭のレポートはこちら大会当日、13時過ぎから開会式が始まりました。司会は前夜祭に続いて「古家正亨」さんです。
大会関係者のあいさつが終わると、韓国と日本それぞれの代表が「我々はスポーツマンシップに乗っ取り~」とお決まりの宣誓後、ミネラルウォーターが配られ、いよいよウォーキングのスタートです。

ウォーキングコースの距離は7.3km。
扶蘇山城、定林寺址といった世界遺産や国立扶余博物館、宮南池など百済の歴史ゆかりのスポットを約3時間かけて歩きます。
コースにはゴールを含めると5か所のスタンプ地点があり、そこでエナジーバーやみかん、アイスクリームなどの軽食をもらうことが出来ます。
イベントの為に頂いたウィンドブレーカーが必要ないほど日差しが暖かく、まさにウォーキング日和です。
コース全体起伏がほとんどなく、楽に歩ける道ですが、分岐で百花亭(ペッカジョン) に向かう場合は登りがありますが回避可能です。

百花亭(ペッカジョン) とは百済が陥落した際、約3,000人の宮廷女官が扶蘇山の断崖・落花岩(ナッカアム)から白馬江に身を投げ貞操を守ったと言い伝えられている岸壁で、彼女たちを追慕するため、落花岩の近くに六角亭・百花亭という東屋のような建物がが建てられました。天井には、清純無垢の象徴で極楽浄土に咲くとされる蓮の花が描かれその美しさに目を奪われます。

暖かい日差しの中、紅葉を眺めながら良く整備された道を歩くのは、本当に心地よく疲れを全く感じません。

扶蘇山城跡を抜けると、百済の都の中心に建設された定林寺(チョンニムサ)があります。
。現在寺院そのものは残っていませんが、南から北に一直線上に中門・石塔・金堂・講堂が建てられた一塔式で、周囲が回廊で囲まれている事が確認されています。
一番のみどころは中央にそびえる五層石塔。
百済時代から1400年の歳月、雨風に打たれながらその姿を現代までとどめており、2015年にはユネスコ世界文化遺産にも指定された国宝です。
また、定林寺は百済滅亡時、唐・新羅連合軍が唯一残した百済の建築物と言われています。

そしてゴール手前の「国立扶余博物館 」では先史時代から百済王朝文化の遺物を中心に数々のゆかりの品が展示されています。
中でも百済滅亡から1300年以上の時を経て1993年、古墳群の寺跡の中から偶然に発見された「百済金銅大香炉」は必見です。
台座には天に昇ろうとする龍、 中心部には蓮の花があしらわれ その上には山の景色に様々な動植物が施され、 一番上には鳳凰が鎮座しています。

今年初めて開催された韓国観光公社主催のイベントですが、ひと味違ったユニークな体験ができ大満足の2日間でした。

-
扶余の基本情報
- アクセス方法: ソウルの2箇所のバスターミナルから運行、所要時間や運行間隔も短いので、ソウル-扶余間では高速バスが主要交通手段になっています。
- ● ソウル江南(カンナム)・南部市外バスターミナル-扶余市外バスターミナル
・所要時間: 約2時間30分~3時間30分
・運行間隔:高速40分に1本、直行30分に1本程度 ・価格: 一般11,600W
●ソウル東部・東ソウル総合バスターミナル–扶余市外バスターミナル
・所要時間: 約2時間40分
・運行間隔:1日に8本程度 ・価格:一般15,300W
バスが到着する扶余市外バスターミナルから徒歩圏内に、扶蘇山城(プソンサンソン)や扶余定林寺址(五重石塔・石仏坐像)、国立扶余博物館があります。
関連テーマ- ソウルの観光 伝統文化体験
ソウルから1泊2日の旅~公州(大田・忠清道)
扶余の地図